定期検診

私は俊丸

2015年08月27日 14:44

 今から5年前、退職した年の5月に、下部胆管癌であるとの診察結果を得ました。
 手術の内容は、難易度が高く、胆管、十二指腸、膵臓前頭部切除術が必要で、胃に対する負担を軽くするため、幽門(胃の出口)まで、切除するとの事で、手術時間は8~10時間との事でした。
 先生から説明を受け、決断するのに3ヶ月かかりました。
 朝の9時前に手術室に入り、出て来たのは夜の9時を回っていました。
 家族に多大な迷惑をかけ、家内の献身的な看護で、1ヶ月で退院し、10月8日に職場復帰が出来ました。
 その時、職場の産業医が、「これだけの手術を受け、よくぞ!戻って来られましたね!」と、話されたのが、今でも耳に残っています。 
 あれから、5年、定期的に血液検査やCTスキャンを受けていました。 そして、本日、最後のCTスキャンを受けて来ました。
 本日のところは、異常は認められない。
 以前、肝臓に水疱のようなものが出来ていたのも、消えているとのことでした。
 バンザーイ! ばんざーい! 
 オギャーと生まれ、いずれ亡くなってしまいます。 ここまで生きてきたら、あとはどのように亡くなるのか?
 家族に迷惑をかけずに亡くなられたら!と、考える事が多くなって来ました。 
 当方のお祖母さんのように、今日はちょっとしんどいから早く寝るわ! と、言って寝床につき、母が寝息を時々確かめ、よう寝たはるわ!と、話していたのを覚えています。 
 翌朝、母が起こしに行くと、安らかな顔で亡くなっていました。 
 慶応元年、大阪天満の与力、柳川家に生まれ、幼い時に、家紋と共に当家に養女に来られ、大人になって養子を迎えたと、母から聞きました。
 明治、大正、昭和と日本の変革を目の当たりにし、昭和31年、おひな様の3月3日に亡くなりました。
 享年93歳でした。
 偉大なお祖母さんのように、長生きしなくても良いので、祖母のように亡くなられたら最高です。
 それまで、今しばらく、好きなように第二の青春を楽しみたいと思っています。


職場復帰のブログ→http://toshimaruyasunp.shiga-saku.net/d2010-10-08.html


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